3.09.2017

熱球 を読んで

重松清 氏の本を拝読しました。

元編集者、仕事を辞めて一旦は地元の山口に帰ってきた主人公。学者の妻が単身アメリカ留学したため、小学五年生の娘と、実父と三人で暮らす事になります。

主人公は高校時代、進学校で野球をやっていたのですが、ちょっと訳ありで、閉鎖的な地元から離れます。でも、地元に帰ってきて野球部時代の仲間と再会し、物語が繰り広げられていくわけです。

図書館で借りたちょっと古い本なのですが、主人公が今の僕と同じ38歳。また、地元の公立高校で運動部(僕は野球ではないけれど)と言う同じ境遇、、結構ありふれたものかもしれない、、なので、自分に置き換えて夢中になって字を追いました。

仲間との愛
夫婦、子供、そして父親との愛
野球だけではなく、物事に打ち込むことへの愛
人の成長

中国方言も、いい味出してるけんねー。
心に残る一冊でした。


心に残ったフレーズをおすそ分け

僕たちはおとなになってから、何度逃げてきただろう。 俺は一度もないぞ  と言う人がいたら、僕は、 ふうん、すごいですねぇと感心し、決してその人と友達にならないだろう。


負けた時に気持ちよく泣きたいから 汗と泥にまみれて白球を追いかける。

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